競争が激化するインバウンド市場で、選ばれる観光地・店舗になるには
訪日外国人観光客が再び増加傾向にある中、観光業界では「インバウンド集客」が重要なキーワードとなっています。宿泊施設・飲食店・観光体験・交通など、外国人観光客の動きに関わるあらゆる業種が、国内外のターゲットに向けて魅力を伝え、選ばれるための施策を求められています。
しかし、「何をすれば効率よく外国人にリーチできるのか分からない」「多言語対応や制作コストが不安」といった声も多く聞かれます。この記事では、Google広告やSNS広告を活用した実践的なインバウンドマーケティングの方法を詳しく解説し、現地・国内どちらの観光客にもアプローチするための広告戦略をご紹介します。
1. 日本にいながら世界中へ発信できる時代に
かつて海外の観光客にアプローチするには、現地旅行博への出展や、パンフレットを現地配布するなどの手間とコストが必要でした。しかし今は、Google広告やSNS広告を使えば、日本にいながらリアルタイムで世界中に情報発信が可能です。
例えば、以下のような広告配信が実現できます。
- アメリカ在住の旅行検討者に「Kyoto travel」などの検索キーワードで広告を表示
- YouTubeで「Japanese food」などを検索するユーザーに、日本のグルメ動画広告を配信
- Instagramで「#tokyotravel」とタグ検索している20代女性に、宿泊や観光体験の画像広告を表示
これにより、訪日前の情報収集段階からターゲットにリーチし、「行きたい」気持ちを作ることが可能になります。
2. 言語設定を活用した国内ターゲティングも強力
さらに、日本国内にいる外国人観光客に向けて広告を出すこともできます。Google広告やMeta広告(Instagram・Facebook)では、ユーザーの「言語設定」や「地域」「興味関心」などを組み合わせてピンポイントで配信できます。
たとえば、
✅ 福岡市に滞在中の韓国語設定ユーザー
✅「レストラン」「グルメ」などに関心を持つ人
という条件をかけ合わせれば、「福岡に旅行中の韓国人で、飲食店を探している人」に広告を出すことが可能です。
この手法を活用することで、「旅の途中で次の目的地を探している」外国人観光客を、まさにそのタイミングで自社に誘導することができ、即効性のある集客が実現できます。
3. 国や地域によって異なる“使うべき媒体”
外国人観光客と言っても、出身国によって使うSNSや検索エンジンは異なります。
以下は一例です:
国・地域 | 人気の広告媒体 |
---|---|
アメリカ・カナダ | Google、YouTube、Instagram、Facebook |
韓国 | YouTube、Instagram、NAVER |
台湾・香港 | Facebook、Instagram、YouTube |
中国本土 | WeChat、小紅書(RED)、百度(Baidu)など |
欧州各国 | Google、YouTube、Meta広告(Instagramなど) |
「日本では使われなくなったFacebookが、台湾では今も主力SNS」というケースもあるため、国別に広告配信の戦略を調整することが重要です。
4. 動画がなくても動画広告は出せる
「動画がないと広告は難しいのでは?」と不安に思う方もいますが、今は画像とテキストだけでも動画風の広告が作れる時代です。
- 写真素材に動きをつける簡易動画フォーマット
- Google広告の自動生成動画機能
- SNSのスライド広告やリール形式のショート動画
を活用すれば、予算を抑えながら動画広告の効果を得ることが可能です。
5. 海外向けと国内向けのターゲティング、こう使い分ける
インバウンド向け広告を成功させるためには、「どのタイミングで、どの国の旅行者に、どんな情報を届けるか」を明確にすることが重要です。特に、広告を出す場所(配信地域)が「海外」なのか「日本国内」なのかによって、配信目的やメッセージの内容が大きく変わってきます。
✅ 海外向け配信(現地プロモーション)
主な目的:訪日前の旅行検討段階で、日本旅行を選んでもらう
海外向けの広告は、ユーザーがまだ自国にいる段階=旅行を検討中、もしくは情報収集中の段階を狙います。このフェーズでは、自社施設やサービスの「魅力づけ」と「行ってみたい気持ちを高める」ことが大切です。
たとえば:
- 台湾在住のユーザーに、日本の温泉旅館の雰囲気や四季折々の自然を映した動画をYouTube広告で配信
- アメリカの都市部で「Japan food tour」などの検索をするユーザーに向けて、検索広告で料理体験プランを告知
- タイのInstagramユーザーに、富士山の絶景とアクティビティ情報をスライド形式で訴求
旅行前のタイミングでは、**「ブランディング重視」**の広告を意識し、旅の候補地に自社を選んでもらうことが最大の目的です。
✅ 国内向け配信(滞在中プロモーション)
主な目的:日本滞在中の訪日客に、今すぐ利用してもらう
一方、すでに日本に到着している旅行者に向けては、「即時性」と「行動喚起」を重視した広告が有効です。
具体的には:
- 福岡市内に滞在中で、スマホの言語設定が韓国語のユーザーに対して、韓国語で「今すぐ予約できる焼肉店」を広告配信
- 京都にいる英語設定ユーザーに、「Today Only! Tea Ceremony Experience ¥1,000 OFF」のような即日体験型の広告を出稿
- 成田空港周辺にいる中国語設定のユーザーに「近くの免税店クーポン」「交通アクセスの案内」などをLINE広告やGoogle広告で配信
国内向けの配信では、言語設定 × 滞在地域 × 興味関心をかけ合わせたターゲティングが効果的です。
「今まさに何かを探している外国人」に対して、必要な情報を適切なタイミングで届けることがポイントになります。
6. 多言語対応も、翻訳費用も抑える方法がある
「広告を出したいけど、翻訳が大変そう…」という声はよくあります。
しかし現在は、以下のような方法で翻訳・制作コストを大幅に削減できます。
- DeepL翻訳:非常に自然で精度の高い翻訳が可能
- 生成AI(ChatGPTなど):キャッチコピーや広告文も自動で提案
- Canvaなどの無料ツール:多言語バナー制作も簡単
これらを使えば、プロに依頼しなくても“伝わる広告”が自社で作れる時代です。
インバウンド広告は今すぐ始められる
外国人観光客の動向は“オンラインで決まる”時代です。
旅行前の計画段階から、滞在中のレストラン検索まで、スマホで情報を探している彼らに的確に広告を届けることが、これからの観光業の鍵になります。
- 少額から配信OK
- 動画がなくても出稿OK
- 日本国内にいながら海外にも配信OK
こうした柔軟で実践的な広告手法を取り入れることで、他の施設や店舗との差別化ができるだけでなく、季節や時間帯を問わない安定した集客が実現できます。
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