テレビCMをご検討中の皆様へ
①テレビCMの料金ってどうやって決まってるの?
テレビCMの料金には様々な料金形態があります。
一本あたり一律○○円という料金体系から条件によって変動するタイプなどですが、
その中でも代表的な料金が料率(掛け率)とのべ視聴率(GRP)の2種類です。
②料率でのCM料金
料率とは正価料金と言われる定価に対して、パーセンテージをかけた料金になります。
このパーセンテージは企業によって変わり、一律ではありません。また、タイムランクと呼ばれるA,S,B,Cにランク分けされた時間のどこにCMを入れるかでパーセンテージが変わったり、トータルの出稿金額でも変動します。大まかな目安として熊本の平均的な料率は20%台くらいです。
熊本県の正価料金
タイムランク | 秒数 | 正価料金 |
A
|
15 | 286,000円 |
30 | 572,000円 | |
S
|
15 | 176,000円 |
30 | 352,000円 | |
B
|
15 | 110,000円 |
30 | 220,000円 | |
C
|
15 | 66,000円 |
30 | 132,000円 |
仮に料率が20%で予算44万円の場合、次のような放映本数が可能です。
Aタイム×2本=572,000円、Sタイム×3本=528,000円、Bタイム×4本=440,000円、Cタイム×10本=660,000円の合計19本
正価料金2,200,000円×料率20%=44万円
③のべ視聴率でのCM料金
料率でのCM料金に対して、視聴率1%に対するコストでCM料金を決定する方法があります(%コスト)。のべ視聴率はGRPと呼び、視聴率20%の番組内にCMを5本放映すると100GRPになります。計算上100GRPで放送エリアの視聴者全員が一回はCMに接触したことになります。GRPをどのくらい購入するかはそれぞれの企業様の販売戦略によりますが、3,000GRPで認知率が70%というデータがあります。熊本県の%コストは2,000円台が目安になります。直近2週前の視聴率をもとに時間取りできます。
④スポットとタイムの違いとは
テレビコマーシャルは、基本的に1週間が1サイクルとなります。平日といわれる月曜から金曜日までが、決まった番組が5日間日替わりで流れます。また、土日は、平日より見られる可能性が高いので、注目される番組が編成されています。また、一般的にはテレビコマーシャルと言われているCMは、秒数に関係なく、2タイプあります。
番組と番組の間で流すCMはスポットと言われ、番組を提供する場合、タイムとなります。
使い方は、スポットは期間を限定して放送したり、時間帯を固定して番組と番組の間で放送します。イベントの告知や、オープンの告知など、集客を目的としたり、認知率を一気に上げたりする目的で使用されます。固定スポットは、放送時間が決まっているので、消費者の生活スタイルも1週間単位なので、見られるであろう対象者の性別、年齢を考慮して固定スポットという放送の仕方があります。また、番組の中で提供ではなくスポットを毎週流すこともできます。全国ネット放送番組以外は流すことができます。固定スポットと同様の目的で、その番組をよく見る人たちに訴求したいとき効果的です。
タイムというのは番組提供ので、番組の制作にも協力しているという考え方です。「この番組は○○の提供でお送りします。しました。」また、最後にスポンサーのロゴタイプが画面に出ます。つまり、30秒もしくは60秒(30秒の倍数のCMが予算に応じて放送されます)のコマーシャルと番組の始まりや終わりにロゴが出ます。利用の仕方は、スポンサーの製品またはサービスのブランド確立を狙うときに利用されます。番組は、1週間に1回、30分とか60分間など放送されますので、その番組を見る方がターゲットとなるときその方に向けてブランドメッセージを発信します。大切なのは、スポットもタイムもCM放送の形式の違いですので、それにプラスしてCM制作の質が効果を左右します。
⑤そのほかの料金形態
そのほかにテレビ局にCM放送時間を一任する「フリースポット」というものがあります。
単価としては最も安く上がりますが、時間を指定できなかったり、どの時間に放映されたのかが確認できない為、そのあとの戦略が立てにくいというデメリットがあります。また、CMとは異なりますが、天気予報のバックで映像を流す天気予報フィラーという枠があり、こちらは時間帯によって価格が変わる月額固定になります。
⑥効率的なCMの放映方法とは
テレビCMの放映方法はターゲットやキャンペーン内容で変わりますので、一概にどれがいいというのはありません。しかし、テレビCMだけで集客や販売を期待するのは危険です。
テレビCMは15秒・30秒という限られた時間の中で表現する媒体なので、大きな役割としては「認知」になります。
大手広告代理店「電通」さんが提唱するマーケティング用語でAISASという言葉があります。人は商品を認知し興味を持ち、検索を経由して商品を購入する。という購買までのプロセスの頭文字をとったものです。
テレビCMから集客や販売に結びつけるには、他の媒体を組み合わせて商品の理解を促進し、「検索」までの動線をづくりが重要になります。
テレビCMをご検討の際は、必ず他の媒体の広告費も含めた予算を確保しましょう!
テレビコマーシャルについて分からない点などございましたら、お気軽にご相談ください。
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